(E-M10 M.ZuikoDigital 7-14mmF2.8 7mmF2.8開放 iso1600 30s トリミング)
この日は、最近明るくなっているというエラスムス彗星を撮るため、徹夜覚悟で郊外に出向いていました。観測地で望遠鏡をセットしつつ、その合間に別の写真を撮ろうとカメラのシャッターを開いて間もなく、東の空に火球が流れました。途中で一瞬、周囲を軽く照らすほど明るく輝き、その瞬間の明るさは下限の月くらいはあったように思います。
先のカメラの背面液晶を見ると、超広角で撮っていたため迫力には欠けるものの、しっかり写っていましたので露出を中断し保存しました。それをトリミングしたのが冒頭の写真です。
また、この火球はこれまで見た中で最も見事な流星痕を残しました。すぐ消えてしまうだろうとタカを括っていたのですが意外と消え残り、これに慌ててレンズを選ぶ間もなく別のカメラで撮影に入りました。しかし準備も含め3分ほどロスしたのが悔やまれます。
カメラは実戦投入後間もないE-M5markⅢ、たまたま付いていたレンズはM.ZuikoDigital 75mmF1.8でした。ライブバルブ/タイムモードでは暗くなった流星痕も余裕で確認でき、フレーミングには苦労しませんでしたが、拡散を記録するには少々画角が狭く、程なくして一部がフレームアウトしてしまったため撮影を終了しました(そろそろエラスムス彗星が山から昇ってくる頃合いでもあったので)。そこまでの全画像を掲載します。適正露出がわからなかったため、露出時間、ISO、撮影間隔が不揃いな画像をライトルームで強引に炙り出しているので、画質は良くありませんがご容赦ください。
注:E-M5markⅢの時計(下の写真の時刻)は撮影当時約30秒ほど進んでいたようです。
僅か5,6分の間に大きく拡散しましたが、まるでズームしたようにカタチはそのままなのが面白いところです。この間カメラアングルは変えていません。また、赤みを帯びている理由は高高度による朝焼けで説明が付くものと考えますが、果たしてどうでしょうか。
なお、この日の本来の目的だったエラスムス彗星については、別記事にて投稿したいと思います。