パナソニックとオリンパスの7-14mm超広角ズームレンズ、周辺画質が良いのはどっち?(1/2 広角端編)

レンズ

写真左:Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4(画角114-75°最短撮影距離25cm 300g)

写真右:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8(画角114-75°最短撮影距離20cm 534g)

今回は、MFT(マイクロフォーサーズ)の超広角ズームを比較します。風景写真・星景写真用途に、特に周辺画像に注目し比較していきます。

G VARIO 7-14mm F4は2010年10月に新品(70,768円)で購入しました。確かパナGH1を使っていた頃で、35mm換算14-28mmのズームレンズが超コンパクトなこと、普通のビデオカメラでは不可能な超広角動画が撮れること、という2点に惹かれ入手しました。動画は結局、あまり撮っていないのですが。

M. ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8は2019年3月に中古美品を88,000円で購入しました。G VARIO 7-14mm F4と被り、しかもMFTとしては重量級のレンズなのでかなり迷ったのですが、防塵防滴であること、周辺画質を比較してみたかったことから入手しました。

ということで、早速地上の景色で比較していきます。使用ボディはパナG8です。

先ずは広角端の全体構図から。

G VARIO 7-14mm F4 7mm F4開放 ←①

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 7mm F2.8開放 ←② 写っている範囲はほぼ一緒ですね。

では、四隅の切り出し画像を絞り値毎に並べてみます。G VARIO 7-14mm F4から。

7mmF4開放 これだけ広角でありながら、最周辺でも流れがなく良好な画質です。

7mmF4→F5.6

7mmF4→F8

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8の切り出し画像です。

7mm F2.8開放 最周辺でも解像感が失われず、G VARIOを超える周辺画質です。これには驚きました。G VARIOのF8と比べても勝っています。

7mm F2.8→F4

7mm F2.8→F5.6

7mm F2.8→F8 解像力の低下が認められます。回折の影響?

同じ切り出し部位を並べてみます。左がG VARIO、右がM.ZUIKO DIGITAL。いずれも開放です。

左上

右上

左下

右下

最後に、右下の切り出し画像をそれぞれのレンズ毎に並べ、絞りによる画質の変化を見ます。G VARIO 7-14mm F4から。F4、F5.6、F8の順です。

F8まで絞るとかなり改善されることがわかります。

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8です。F2.8、F4、F5.6、F8の順です。

F2.8開放から解像力全開!な感じで絞り込みによる変化が良くわかりませんが、F5.6が最高画質でしょうか?いずれにしても、これなら開放から安心して使えそうです。

組み込みフードについて

両レンズとも花形フードが組み込まれ、広角端ではレンズ前群が前へ、望遠端ではレンズ前群が後ろへ移動することでフードが適切に効くような設計です。いわゆる出目金レンズなので迷光を拾いやすいのですが、M.ZUIKOの方が広角端でのフードの遮光効果が弱いので注意が必要です。

いずれも7mm位置を横から。右のM.ZUIKOはレンズ先端が左右のフードより出っ張っており、G VARIOより迷光を拾いやすいであろう事は容易に想像がつきます。

まとめ

正直、ここまで描写に差が出るとは予想していませんでしたが、とりあえず広角端での周辺画質はM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8の圧勝というカタチになりました。さぁ、望遠端では如何に

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