おフランス謹製アンジェニューの第二弾は、個性的な外観が特徴的なエキザクタマウントの広角レンズです。単に個性的なだけにとどまらず、スタイルや仕上げの美しさが高級感を醸し出していて、ちょっと宝飾品のような趣すら感じます。
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このレンズで最も目を引くのは、何といっても横に飛び出した謎の突起でしょう。その先端にはレリーズ用のネジが切られたボタンらしきものがありますが、これは正にカメラのシャッターボタンを押すためのもので、押し込むと絞りが設定値で作動するようになっています。
つまり、シャッターを切る時だけ絞りを作動させる仕組み(自動絞り)で、この仕組みがない場合(実絞り)はシャッターを切る前に絞り込む必要があるため、暗くなったファインダー像を見ながらシャッターを切らなければならなかったのです。
さて、次に同じくらい目を惹くのが、レンズの上に乗っかった絞りダイヤルです。
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まぁ、物珍しさはありますが、特に説明の必要はないでしょう。それよりもこのレンズ、絞りの形状が変わっています。
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通常、絞りの形は円形に近づくように設計されるのですが、これは真逆を行っています。何らかの効果を狙ったものと推察しますが、今回の試写ではよくわかりませんでした。
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このレンズはフロントエンドから距離指標までが一体の回転式ヘリコイドとなっており、一番太い部分を回すため、ピント合わせはし易いはずです。
しかし、実際は28mmという広角且つF3.5の暗さのため被写界深度が深く、α7Sで拡大しながらのピント合わせでもピークがつかみづらく苦労させられました。ヘリコイドが結構細かいことも、ピークを掴みづらくしている要因のひとつでしょう。
次に、カメラに装着したときのルックスを見てみましょう。
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では、作例にまいります。
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逆光でも撮ってみました。
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試写の結果、写りにはその外観ほどのインパクトはなく、開放付近の甘さや周辺減光を愛でる至って普通のクラシックレンズ、というのが寄り亀の感想です。
むしろ、撮影結果に何かを求めるのではなく、エキザクタのボディとセットで、その操作感の非日常性をより高めるアイテムとして、撮影する行為(もっと言えばカメラいじり)を楽しむ機材と言ってもいいかもしれません。
この点が、寄り亀にとっては我が『愛玩カメラ』であるパナGM1にとても近い存在なので、このブログのトップページでは仲良く並んで写っているのでした。