Vivitar 100mm F2.8 MACRO その3

レンズ

その2では遠景描写を検証しましたが、次は近接撮影の、特に最短撮影距離での周辺画質を検証していきましょう。中央の画質が良いことは既に判っていますので。

では早速、最短撮影距離での画角から。被写体は新聞折込チラシです。

Vivitar 100mm F2.8開放

次に中央部の等倍切り出し画像を見てみましょう。

F2.8開放
F4
F5.6
F8 変化がなくてつまらないですね。
F11

比較対象のCanonです。

EF100mmF2.8L IS MACRO 開放
中央部等倍切り出し こちらも開放

少なくとも、開放でのコントラストはCanonが優勢ですね。ただ、解像力はVivitarの方が勝っているように見えるのですが、ちょっと判りづらいです。被写体の選択が良くなかったかも?

では、今回のテーマである周辺部を見ていきましょう。

Vivitar F2.8開放 甘いのか?ピンボケか?
F4 おや?少し絞っただけなのにえらい差ですな。
F5.6 更に解像力up
F8 違いわからず
F11 僅かに解像力低下?何にせよ、F4以上の写りは良いようです。

で、比較対象のCanonは

EF100mmF2.8L IS MACRO 開放 VivitarのF2.8より圧倒的に良像ですが、F4には劣っています。

・・・

ということで、やはり開放画像ではCanonの優秀さが明らかになりました。が、そのCanonですら開放では周辺の画像には劣化が見られました。

実際の運用上はVivitarをF4かそれ以上に絞れば良いことがわかりました。それにしても、おそらく30年以上前のものであろうレンズが最新のレンズとタメを張るのですから大したものです。寄り亀的には、今後マクロ撮影においてCanonの出番はなさそうなので、天体写真用として待機してもらいます。

なお、今回被写体に平面を選びましたが、等倍マクロレンズの解像力を測るには印刷が荒かったこと、またそのチラシをただ床に置いただけであり、(厚手で歪みのないチラシを選び、左端~中央~右端でピント位置や像の劣化傾向の対称性を確認するなど)それなりに気を使ったものの、平坦性やカメラの垂直精度が十分ではなかった可能性があることも書き添えておきます。

残る宿題の『より高画素なボディでの解像力』は別記事として投稿します。

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