アンジェニュー レトロフォーカス TYPE R1 35mm F2.5

レンズ

アンジェニュー第三弾は準広角レンズです。寄り亀の私感ですが、アンジェニューの人気レンズと言えばこの35/2.5か90/1.8ではないかと思います。

外観は光沢のある黒い鏡胴にシルバーの大味なローレット?がアクセントになっていて、如何にもアンジェニューと言った感じです。

一番上のローレットが絞りリングになっています。このリングはその下のピントリングとは独立しており、絞りを操作するとピントリングまで回ってしまうという、時々クラシックレンズに存在する困り事はありません。

また、絞りリングを下に下げると任意の絞り値以上に回らないようにストッパーを効かせることができるので、開放絞りでピントを合わせたらそのまま手探りで設定絞り値に素早くセットすることができます。

絞りストッパー?をF5.6に設定した状態

この個体は外観・レンズのコンディション・ヘリコイドの動きいずれも良好です。ではカメラに装着してみましょう。

レフ機用のレンズをミラーレスに付けるのは自由度が高い反面、外観をキメるのは難しいです。
まぁ、撮る時は機能優先と割り切って。

では、作例いきます。遠景から。

F2.5開放。周辺減光あり。でも『らしい』ですね。
等倍切り出し(中央) 中央部は開放から良好
等倍切り出し(左端) 甘いです。
等倍切り出し(右端) 同じく。
F4 周辺減光残ってます。
等倍切り出し(中央部) 十分な画質です。
等倍切り出し(左端) まだ少し甘い
等倍切り出し(右端) 同じく。
F5.6 周辺減光が目立たなくなりました。
等倍切り出し(中央)
等倍切り出し(左端) だいぶ良くなりました。
等倍切り出し(右端) こちらも随分良くなりました。

F5.6で周辺までほぼ良好な画像が得られたので、ここまでとします。

次に、逆光の作例です。

F2.5開放
F5.6
F11
F22 絞り羽根のつや消しは良好、ということでしょうかね。

次は最短撮影距離にて。あまり寄れないんです。

F2.5開放 やわらかく優しい写りです。背景のボケもお見事!こういう撮り方に向いているんですね~
F4 これもいいですねぇ。こちらの方が立体感がある?被写体の奥行に合っているのでしょう。
F5.6
F8 この辺りまでで良さそうですね。

・・・

スナップに丁度良い焦点距離とやわらかな写り、アウトフォーカスの美しいボケが魅力の本レンズ。画素数控えめでラチチュードの広さが売りのα7Sとは相性も良さそうです。普段はつい便利なAFレンズを持ち出してしまいますが、こういうレンズも使いこなして表現のレパートリーを増やすことも大事かもしれない、今回の試写でそんな風に感じた寄り亀なのでした。

タイトルとURLをコピーしました