レンズ沼へようこそ!クラシックレンズで見た世界を紹介します。
今回のクラシックレンズは『アンジェニュー』。日本人受けしそうな、良い響きです。
おフランス製のこのレンズにはライカ、アルパなどいくつかのマウントが用意されていました。寄り亀が所有する個体は比較的入手しやすい(と言われている)エキザクタマウント。フィルムカメラ時代はミノルタ純正のエキザクタ用マウントアダプターが存在し、これを介してMD・MCマウントのミノルタボディに装着することが可能でした。
また、実用性を多少犠牲にして、クラシックボディと共に姿カタチを楽しむのも一興です。ライカと違い、エキザクタなら価格のハードルもありません。但し年数が経っていますので、即実用可能なものは多くはないでしょう。ちなみに、高温多湿な日本と違って欧米では良好なコンディションのクラシックカメラが多いと聞いています。
前置きはこのくらいにして、作例にまいりましょう。現代はマウントアダプターという卑怯技が定番化したので、これを利用しα7Sで撮っています。この組み合わせ、姿がアレなのが何ですが。
〔総評〕
解像度を云々するレンズではないと思いますが、絞ったときは思いのほか良好でした。また、ボケ方も開放時より絞ったとき、特に後ボケに魅力を感じました。前ボケは少々五月蠅いです。
なお、今回の作例ではわかりにくいですが、開放では画面全体がややフレアっぽくなりました。絞ると改善しますので、主な原因はレンズのコバ塗りがされていないことと鏡胴の内面反射によるものと推察します。