写真左:XF16mmF1.4 R WR(画角83.2°最短撮影距離15cm 375g キャップ・フード別)
写真右:XF16mmF2.8 R WR(画角83.2°最短撮影距離17cm 155g キャップ・フード別)
地上編からの続きです。
実際に星を撮ってみましたので比較していきます。ボディはX-T30、ISO 200、露出時間はいずれも30秒(F1.4開放のみ25秒)です。星像をチェックするだけなのでこのあたりは適当で、明るい星を画面の隅に入れて撮っただけです。また、星を点に写すためポータブル赤道儀『ポラリエ』で追尾しました。
先ずは全体構図。XF16mmF1.4から
この写真はF1.4開放で撮っています。
続いてXF16mmF2.8。
F2.8開放。絞り値が暗い分星は少ないですが、薄明が始まったため背景は明るくなっています。
では、画面左上を切り出した画像を並べてみましょう。F1.4レンズの絞りF1.4、2、2.2、2.5、2.8、最後にF2.8レンズ開放の順です。最後の2枚に注目。
最後の2枚がF2.8同士です。比べると差は歴然、F1.4レンズの方が圧倒的に優秀という結果になり、地上編での結果が裏付けられた格好です。寄り亀的には、これで気兼ねなくF2.8レンズを処分できます。
しかし、F1.4レンズを使うにしても星景写真を撮るにはやはり最低F2.5、できればF2.8まで絞らないと作品づくりには使えない印象です。赤道儀で追尾して撮る星野写真の場合は、もっと絞ってその分露出時間を長くする手段が取れますが、星景写真はそれができないのが辛いところです。