沈みゆく赤い月

(上の写真はこの記事の撮影機材ではありません)

この夏のある蒸し暑い夜のこと。窓から外を見ると、赤く染まった月が西の空低くぶら下がっています。雲もなく、沈むところまで観察できそうです。

早速カメラを三脚に据え、インターバル撮影開始。

8月24日21時38分 E-M5MarkII M.ZD40-150mm F2.8PRO 150mmF2.8開放 ISO200 1秒
等倍切り出し 低空なので解像はこんなものでしょう
地上物 同じく等倍切り出し こちらは大気の影響が少ない分、解像度も良好です

次は7分後です。

21時45分 撮影データ同じ
等倍切り出し 見事に赤く染まりました カタチもかなりいびつになっています

さらに4分後

21時49分 撮影データ同じ
等倍切り出し 沈みかけ 像もボヤボヤです

インターバル撮影したものを動画にしたのがこちら。

撮影間隔はちょっと開けすぎだったかもしれません

次は、並行して手持ち撮影したものです。

21時42分 X-T30 XF55-200mm F3.5-4.8R LM OIS 200mmF4.8開放 ISO3200 露出1/4秒
等倍切り出し
《参考》ほぼ同時刻、E-M5MarkII+M.ZD40-150mm F2.8PRO(ISO200、1秒)による等倍切り出し画像
地上物 等倍切り出し

もう1枚、1分後です。

21時43分 撮影データ同じ
等倍切り出し 遠くの電線が写り込んでしまっています

手ブレ補正があるとはいえ、流石に200mmの1/4秒手持ちは歩留まりが悪かったです。

ところで、月が低空で赤く染まるのは、天頂に見える時よりも光が通過してくる空気の層の厚みが増し大気による吸収の影響を強く受けるためですが、このとき透過性の高い赤が残りやすいことによります。経験的に、空気の澄んだ冬より夏の方が赤く染まった月を見る確率が高いので、湿度が高いと低空の月が赤く染まりやすいのではないかと推察します。

いずれにしても、赤くなった月は他の色の光を失い暗くなっている状態なので、シャッタースピードが遅くなって揺れる大気の影響をまともに受けてしまうことになり、高解像度の写真を得るにはかなり難易度が高い被写体である、と、言い訳をして締めたいと思います。