二回目は寄り亀のメイン機材その2、パナソニックのミラーレス一眼G8です。2017年1月に中古美品(ボディのみ)を70,000円で購入しました。
〔導入の経緯〕
発売後間もない時期で、当然価格もこなれておらず当面スルーのつもりでしたが、時価に比べかなりお買い得な出物を「時価がこの金額になるまでの時間を買う」という意味のわからない論理で自分を洗脳し購入を決めました。
〔使ってみて〕
・MFT(マイクロフォーサーズ)機はパナGH1の時から使ってきましたが、本機はついにスピードでレフ機(デジタル一眼レフ)に並んだと感じました。動き物にはX-T20より向いている印象を受けます。AFスピードはレンズにも依存しますので単純比較はできませんが、連写可能枚数でG8に軍配が上がります(G8:300枚以上、X-T20:MAX 81枚 いずれもJPEG時)。
・ハンドグリップが大きいため握りやすく、重いレンズを付けても不安がありません。ボディ内手振れ補正も強力なため、望遠レンズの母艦に適しています。
・背面液晶がフリーアングルなのでアングルの自由度が高く、特に広角レンズで重宝します。フレーミングしながらタッチでフォーカスエリアを選択できるので大変便利です。
・MFアシストの画像拡大倍率が高く、ピント合わせが容易です。
・手振れ補正は焦点距離の設定が可能な事、機械式シャッター使用時もシャッターショックが非常に小さい事から、望遠鏡での超望遠撮影にも向いています。
・機械式シャッターはショックが小さいだけでなく、音も静かで音質も柔らかいため、一般的な屋内行事であれば連射をしてもまず迷惑になりません。電子式シャッターも使えます。
・背面液晶も美しく、またプレビューと撮影後で色味が変わらない事は高く評価できます。
・防塵・防滴仕様なので雨でも安心(防塵・防滴仕様のレンズ要)。試す勇気はありませんが。
・ボディだけ(バッテリー込み)で505gあるので、軽量コンパクトを求める方には向きません。
〔作例〕 縮小画像ですが、ご参考まで。
G VARIO7-14/4 14mm/F5 ISO 200
G VARIO7-14/4 7mm/F4 ISO 400
BORG71FL+1.4xテレコンDG(560mm/F7.9) ISO 200 望遠鏡で撮ってトリミング
〔最後に〕
G8を1年半使ってきましたが、目立った弱点や欠点がなく不満を感じた記憶がありません。パナソニックが真面目にブラッシュアップした、Gシリーズのひとつの完成形と言ってもいい名機です。万能なので、レンズを複数本持ち歩くような方に特にオススメします。