X-T30/富士フイルム

カメラ

メーカーキャンペーンにまんまと引っ掛かり、メインカメラをX-T20から入れ替えました。写真のとおりXC 15-45mmF3.5-5.6付きです。社外品のグリップとシャッターボタンはX-T20から引き継ぎました。カメラを新品で購入するのはおそらく10年ぶりで、自分でもその気になったことにちょっと驚いています。

 

〔導入の経緯〕

X-T20のブラッシュアップ版となる本機を是非試したくなりました。これは裏を返せば、X-T20がそれだけ良いカメラだったという事に他なりません。そこにメーカーキャンペーンで背中を押されてしまった、ということでご了承いただければ幸いです。

 

〔使ってみて〕

X-T20との比較ですが、

①AFの精度が更に向上したように感じます。また、暗所での感度が向上したこと、顔が小さくても認識するようになったことがわかります。但し、顔ではないものを間違って顔と認識するケースも増えたような気がしないでもありません。また、AFターゲット設定可能範囲がほぼ画面周辺まで広がり、フレーミング時の制約が少なくなりました。

撮影画像は高感度域も含め、特に差は感じられません。

③DR(ダイナミックレンジ設定)のISO感度制限が緩和されています(DR200:ISO400以上→ISO320以上へ、DR400:ISO800以上→ISO640以上へ)。地味ですが嬉しいポイントです。

④未使用ですが、ブラケット機能にフォーカスブラケットが追加されたので活用したいです。

⑤連写可能枚数がJPEGでは増えていますが、RAWでは減っていますので要注意です。

⑥Qボタンの位置が変わりました。巷で言われているように、必要ない時に親指で押してしまい

唐突にQメニューが現れます。ここはボタンをもっと固くするなり、何とかしてほしいところです。

⑥方向キーが廃止されジョイスティックが搭載されましたが、操作性は概ね良好です。

 

ということで、お気に入りだったX-T20より更に使いやすくなっており、個人的には満足です。

 

〔標準ズームレンズについて〕

今回のXCレンズは、電源OFFで沈胴する電動ズーム式です。自分は静止画メインなので手動ズームの方が好ましいのですが、15mmスタートが魅力でした。電源を入れると、次のような姿になります。

正直、あまりカッコ良くはないですね。。

太いリングがズームレバー、細いリングが手動ズームとなっています。手動ズームだとズーミングの動きがぎこちなく気分的にスッキリしませんが、実用上は問題ありません。MFにすると細いリングがフォーカスリングとなります。

また、レンズキャップが使いやすいタイプに改善されていました。ロゴは上下につまむデザインで配置されていますが、左右につまむ方が使いやすいので、冒頭の写真のようにしています。

なお、これまで使っていたXC 16-50mmも残してありますので、いずれ比較してみる予定です。

 

〔作例〕 ※縮小画像ですが、ご参考まで。

XC50-230/4.5-6.7 95mmF8 ISO 200

 

XC50-230/4.5-6.7 182mmF6.4 ISO 200

 

XF23/1.4→2.2 ISO6400 7秒

 

〔最後に〕

本機にはこれからメインカメラとして活躍してもらいます。ただ、まだデビュー直後で価格がこなれていないことと、写りに差が感じられなかったことから、現時点では寄り亀的にはX-T20のコストパフォーマンスに軍配を上げたいと思います。台所事情が許せばX-T20も残しておきたかった程ですが、他に欲しい機材もあり、稼働率を考えて手放しました。

 

5月31日追記

X-T30にはバッテリーチャージャーが付属しておらずカメラにUSB給電して充電することが前提になっているようなので、Xシリーズ旧機種から買い換える場合はご留意ください。寄り亀は幸いX-A1を残してあるのでその充電器を使っています。充電器を単体で新規に購入するくらいなら、中古で値のこなれたX-A1やX-M1を買った方が、バッテリーも付いてくるのでお得かもしれません。