OM-D E-M10/オリンパス

カメラ

サブ機材、オリンパス・E-M10の紹介です。2016年12月に中古美品(ボディのみ)を29,800円で購入しました。

 

〔導入の経緯〕

本機を入手した目的はただひとつ、ライブコンポジット撮影をするためです。よく星の日周運動を写した(星が線になって写っている)写真を目にしますよね?カメラのシャッターを開けっ放しにしている間に星が動いてあのような写真になるのですが、背景となる空が明るくなりすぎないように、通常の撮影方法ではシャッターを開けっ放しにできる時間に限度があります。

ところが、ライブコンポジット撮影では最初に撮影した画像に、次の撮影で明るくなった部分だけを加算合成していくため、空や地上の明るさを一定に保ったまま星の軌跡だけを長くすることができます。ある意味、反則技ですね。従来このような写真は撮影した複数の画像をPCで編集・合成しなければできなかったのですが、これをカメラ内でできるようにしたのがE-M10のライブコンポジット機能です。

 

〔使ってみて〕

・ライブコンポジット撮影は手順さえ覚えてしまえば特に難しいところはなく、こんな便利ならもっと早く買っておけば良かった!というのが本音です。試写して適正露出を決めたら撮影開始、あとは合成した画像がライブで表示されますので、良いと思ったところでもう一度シャッターボタンを押せば撮影終了です。

・連続撮影した画像を合成するので、撮影の合間の僅かな時間が星の軌跡に切れ目として残ってしまうことがあります。レンズの焦点距離、星の位置による移動速度の違いにもよるでしょうし、もしかするとISOや露出時間、ホワイトバランスなどの設定で画像処理に負担のかかりやすい設定があるのかもしれません。この点は今後の課題です(メーカーに問い合わせたところ、露出時間を15秒くらいに抑えた方が切れ目が目立ちにくいかも、とのことでした)。

・稀に、画面の一部でピントが甘くなることがありました。原因は不明です。

・バッテリーは同社PENシリーズと共通なので、PENユーザーの買い増しにも好適です。

 

〔作例〕 縮小画像ですが、ご参考まで。

M.ZUIKO DIGITAL 12mm/F2.0 開放 ISO 400 60秒×15

 

〔最後に〕

本機はエントリーモデルながら前後にダイアルを持ち、またタッチパネルも搭載され操作性は非常に良好です。ファインダーの画質にやや古さを感じますが、それ以外は現在でも十分通用する性能で、おまけに反則技(ライブコンポジット機能)も搭載。そのせいか、Mark3が出た今でも中古価格は下がっておらず、この点でも買って良かったとニヤニヤしています。